二年前のオーディオインターナショナルオーディオショウのノアのブースで、
デ・ワールトのペール・ギュントがかけられた。
鳴ったのは、アメリングが歌っているソルヴェイグの歌だった。
ひさしぶりに聴いたソルヴェイグの歌でもあった。
アメリングって、こんなに素敵な歌手だっけ? と思うほどによく鳴っていた。
そうなると、ほかの歌い手によるソルヴェイグの歌を聴きたくなる。
Googleで検索してみた。
結果は、平原綾香のソルヴェイグの歌ばかりが上位に表示されていた。
私が求めていたのは、どの歌手が歌っているかのであって、
平原綾香もそのなかの一人であるのはわかっているが、
それでも限度というものがある。
この時、Googleは、あまり使えないな、と確信した。
ちなみにいま検索してみると、そうではなくなっている。
こんなことを思い出したように書いているのは、これもTIDALに関係してのことだ。
TIDALで、“Solveigs Sang”、“Solveig’s Song”で検索すれば、
かなりの数のトラックが表示される。
これを二年前のGoogleに求めていたのだが、
商業主義に毒されてしまったかのような結果しか表示しなかった。
ずいぶん知らない人が歌っているのを知った。
この人も歌っていたのか、ともおもった。
キルステン・フラグスタートも歌っている。
ちょっと意外な感じもしたけれど、フラグスタートはノルウェー人であることを思い出した。
ワーグナー歌いという印象が、どうしても強いために、
ノルウェー人だということを、つい忘れがちになる。
TIDALで検索しては聴き、また検索。
時間がかなり経ってしまうけれど、気づかされる、というか、
思い出させてくれることが、少なくない。