伝説の歌姫 李香蘭の世界(その2)
「伝説の歌姫 李香蘭の世界」は、録音データが記載されている。
1940年から1954年までの録音がおさめられている。
同時代、もしくはもう古い録音のディスクは何枚も持っている。
いずれもクラシックの録音で、海外の録音である。
これらを聴いてもっていた印象と「伝説の歌姫 李香蘭の世界」の音の印象は、
昔から、海外オーディオメーカーの人たちが、
日本の音(スピーカー)は甲高い、といっていたのに関係しているように感じる。
そう甲高く感じられる。
録音器材のせいなのか、それともあえてこういう音に録っているのだろうか。
1940年代の日本の録音を、「伝説の歌姫 李香蘭の世界」で初めてきちんと聴いた。
他の、この時代の日本の録音がそうだったのかはまではまだ確認していない。
「伝説の歌姫 李香蘭の世界」の一枚目の一曲目、
「紅い睡蓮」が収録されたディスクは、1940年に10月に発売され、
1941年2月末までに28万枚以上製造された、という記録が残っている、とのこと。
当時の28万枚は、そうとうな数字である。
つまり、多くの人が、「紅い睡蓮」を、ああいう音で聴いている、ということでもある。
それとも当時の蓄音器では、これできちんと鳴っていたのだろうか。