Date: 7月 18th, 2020
Cate: ディスク/ブック
Tags:

上海バンスキング(その1)

瀬川先生の「良い音とは何か?」からは、
一昨日も引用しているし、それ以前にも何度かしている。
にもかかわらず、と自分でも不思議に思うしかないのだが、
「良い音とは何か?」に出てくるレコードを、ずっと買っていなかった。

《ついさっき、山本直純の「ピアノふぉる亭」に女優の吉田日出子さんが出るのを知って、TVのスウィッチを入れた。彼女が「上海バンスキング」の中で唱うブルースに私はいましびれているのだ》
とある。

吉田日出子の「上海バンスキング」。
1981年に、「良い音とは何か?」を読んだ時には、
さして興味が持てなかった。

吉田日出子の歌というのに、興味がなかった、ともいえる。
きいたこともなかったのに、そうだった。

ただ、それでも瀬川先生が《いましびれているのだ》と書かれているは、
ずっとどこかにひっかかっていたのも事実である。

それでもここまでの39年間、聴こうとも探そうともしてこなかった。
ここにきて、なにかレコード(録音物)の落穂拾いをやっているな、と自覚している。

それでも、吉田日出子の「上海バンスキング」を、無性に聴きたくなっていた。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]