Date: 7月 18th, 2020
Cate: 世代
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世代とオーディオ(実際の購入・その9)

(その8)で書いたエアパルスのA80。
(その8)を公開したあとで、もう一度、その価格を確認したほどである。

ペアで、私がコーネッタを買った金額と同じくらいと書いたけれど、
実は一本の価格だったのではないか、間違ってしまったのではないか、と思うほどに、
キャリアのながいオーディオマニアほど、A80の価格はにわかに信じられない安さである。

音を聴いていないのだから、聴いてしまうと、
やっぱり、この価格の音だな、と思う可能性もあるだろうが、
なんとなくでしかないが、そんなことはないようにも思っている。

A80の価格と仕様であれば、
これまでヘッドフォン・イヤフォンのみで音楽を聴いてきた人が、
スピーカーでも聴いてみようと考えた場合に、候補の上位になるだろう。

ヘッドフォンで聴いている人ならば、D/Aコンバーターをもっているだろうし、
いわゆるハイレゾ再生環境があるだろう。

A80ならば、そのシステムに接続するだけでいい。
パワーアンプを別途用意する必要はない。

これから新たにシステムを組もうとしている人であっても、
USBのデジタル入力もそなえているから、パソコンとの接続だけでいい。

いままで、この価格(もっと安価な価格)で、こういう仕様の製品がなかったわけではない。
それらの製品のすべてを把握しているわけではないが、聴いてみたいと思うモノはまずなかった。

A80が40年前に登場していたら、いくらだっただろうか。
テクニクスのSE-C01は65,000円だった。
このころLS3/5Aは一本75,000円だった。

この組合せだと、ペアで280,000円である。

この40年間のインフレ率はどのていどなのだろうか。
当時のステレオサウンドは1,600円だった。

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