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Date: 3月 7th, 2019
Cate: 菅野沖彦

菅野沖彦氏のこと(ステレオサウンド 210号・その2)

ステレオサウンド 210号、
黛健司氏の「菅野沖彦先生 オーディオの本質を極める心の旅 その1」。

ステレオサウンドのウェブサイトの告知で、その1とあったから、
短期連載になることはわかったし、
だからそれほどページ数を割いているわけではないだろうなぁ──、
そんなふうに勝手に思っていた。

そう思ったのは、209号掲載の柳沢功力氏の追悼文にもある。
209号には、原田勲氏の弔辞も掲載されていた。

けれど追悼文は柳沢功力氏だけだった。
柳沢功力氏の追悼文を読んで、これで終りなの?……、とおもっていた。

私と同じように感じていた人は、周りに少なからずいる。
210号以降で、菅野先生のなんらかの形で掲載されるだろうことは、予想できていた。

それでも追悼文があのくらいだったから……、
そう感じていたから、さほど期待していなかったところもある。

なので、黛健司氏の
「ベストオーディオファイル賞からレコード演奏家論へ」には驚いた。

「ベストオーディオファイル賞からレコード演奏家論へ」はサブタイトルである。
おそらく「菅野沖彦先生 オーディオの本質を極める心の旅 その2」では、
黛健司氏ではなく、他の方が書かれるのだろうか。

私個人としては、その2も黛健司氏に書いてほしい、と思っている。
どちらになるのかはわからない。

その2以降、書き手が変っていくのであれば、
誰であろうと、大変だろうな、と思う。

Date: 3月 7th, 2019
Cate: audio wednesday
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第99回audio wednesdayのお知らせ(三度ULTRA DAC)

平成最後のaudio wednesdayは、4月3日。
平成最後のaudio wednesdayで聴くのは、メリディアンのULTRA DACだ。

三度(みたび)ULTRA DACだ。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時からです。

Date: 3月 6th, 2019
Cate: 老い

老いとオーディオ(齢を実感するとき・その13)

シモーヌ・ヴェイユの「純粋さとは、汚れをじっとみつめる力」と、
中原中也の「汚れつちまつた悲しみに」とが、この歳になって結びつくようになった。

「汚れつちまつた悲しみに」を知ったのは、高校生だったか。
こんな表現は私にはできないな、と衝撃にちかいものを受けたが、
だからといって「汚れつちまつた悲しみに」が表現しようとしている何かを感じとっていたわけではなかった。

それでも「汚れつちまつた悲しみに」は、心に残る。

白状すれば、私は詩が苦手だ。
読むのも書くのも苦手だ。

思い出したように、なんらかの詩集を買ってきても、最後まで読み通すのがしんどい。
詩でも、それが歌詞であり、素敵なメロディがついて、情感込められた歌を聴けば、
しみじみいいなぁ、と感じても、
活字での詩を読んでも、そうはなかなかならない。

詩には苦手意識がずっとある。
いまもある。

そんな私でも「汚れつちまつた悲しみに」は、心にひっかかってきた。
何かの拍子に思いだし、言葉にすることがある。

先月も、そんな機会があった。
「汚れつちまつた悲しみに」と話していて、
そういうことなのか、と少しわかったような気がした。

わかったような気がして、中原中也はやはり天才なんだなぁ、と感心していた。

Date: 3月 5th, 2019
Cate: 菅野沖彦

菅野沖彦氏のこと(ステレオサウンド 210号・その1)

ステレオサウンド 210号で、ひとつだけ読みたいと思う記事がある。
黛健司氏の「菅野沖彦先生 オーディオの本質を極める心の旅 その1」である。

まだ読んでいない。
書店にも寄っていない。

にも関らず、この記事は210号で、ただひとつ読むべき記事だと思っている。
いい記事のはずだ。

ここにだけは、まだ残っているはずだ。

Date: 3月 5th, 2019
Cate: 映画

Alita: Battle Angel(その3)

「アリータ: バトル・エンジェル」を公開三日後に観に行ったのは、
IMAX 3Dで観たかったからにほかならない。

もちろんいまもIMAX 3Dで上映している。
けれど上映回数は先週よりもかなり減っている。

私が観たTOHOシネマズ日比谷では、9時10分の回だけになってしまっている。
そう、IMAX 3Dで観たいと思った映画は、早めにいったほうが確実である。

これまでIMAX 3DはTOHOシネマズ新宿で観ていた。
今回TOHOシネマズ日比谷で観て、新宿より日比谷のほうがいいのでは? と感じた。

同じ映画を観ての比較ではない。
なのでいいかげんな印象といわれればそうである。
それでも映画本編の前に流れるIMAXのデモ(短い時間のもの)が、
これまで以上に鮮明で、すぐ目の前まで迫ってくる。

TOHOシネマズ日比谷で観て、こんなにすごかったかな、と感じていた。
TOHOシネマズ新宿よりもTOHOシネマズ日比谷のほうが新しい。

設備がどの程度違うのか詳細は知らない。
まったく同じではないと思う。

とにかくTOHOシネマズ日比谷で「アリータ: バトル・エンジェル」を観てよかった、と思っている。

Date: 3月 5th, 2019
Cate: audio wednesday

第98回audio wednesdayのお知らせ(新月のaudio wednesday)

2018年にやり残したことのひとつが、ケイト・ブッシュのリマスター盤を鳴らす、である。
明日(6日)のaudio wednesdayは、前半はケイト・ブッシュを中心に聴く。
かけるのは“THE DREAMING”、これ一枚である。

後半はマーラーである。
2016年8月の新月のaudio wednesdayでは、ジュリーニの九番を最後にかけた。
今回はバーンスタイン/ベルリンフィルハーモニーの九番(SACD)に決めた。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時からです。

Date: 3月 4th, 2019
Cate: High Resolution

MQAのこと、リファレンスのこと

MQAの否定的な人たちが主張することを眺めていて思うのは、
なぜ、そこまで優劣にこだわるのかである。

白黒つける、ついた、とまでいう人もいるくらいだ。
魅力的な選択肢がひとつ増えたという事実を、
オーディオマニアとして喜べばいいことであり、
DSDの方がいい、とか、MQAはダメだ、とか、
なぜ、そういうところにこだわるのだろうか。

聴いて音がよければ、それでいい。
世の中に完璧な技術は存在しないのだから、
ある音楽(録音)には、どちらかが向いていても、
別の音楽(録音)にはそうでないことはままある。

聴き手のこちらは柔軟に対応していけばいいことだ。

それにMQA否定派の人たちは、頭でっかちになりすぎていないだろうか。
まず音ありき、なのにである。

バイアスがかかりすぎで音を聴いても……、と思う。

MQA対応のオーディオ機器が増えてきている。
それでもいいたいのは、
MQA再生のリファレンス(基準)としてメリディアンのULTRA DACがある、ということ。

ULTRA DACで聴くMQAは、ほんとうにいい音(響)である。

Date: 3月 4th, 2019
Cate: 真空管アンプ

Western Electric 300-B(その6)

そういう300Bプッシュプルアンプならば、ウェスターン・エレクトリックの300Bでなくとも、
数多くある互換球の300Bでいいじゃないか、という考えをもつ人はいよう。

ウェスターン・エレクトリック以外の300Bでは、PSVANあたりかな、と思いはする。
それでも実際にPSVANの300Bで作ろうとしたら、
私のなかにあるウェスターン・エレクトリックの300Bの印象へと少しでも近づけようとする。

そうなるとフィラメントの点火も、定電流点火にしたくなる。
ウェスターン・エレクトリックの300Bと、それ以外の300Bの音の違いは、
理由はあれこれあるだろうが、そのひとつとしてエミッションに起因しているような気もする。

そうであれば安定化という意味でも、
ウェスターン・エレクトリック以外の300Bだと定電流点火にしたくなる。

つまり定電流点火をやらなくするためにも、
私にとってはウェスターン・エレクトリックの300Bなのである。

それじゃ300Bのフィラメントの点火には何も工夫しないかというと、
いくつかのことはやろうと予定している。

ひとつは、別項で何度も書いているCR方法である。
この方法は、スピーカーユニットに対して、これまで効果的であった。
同じことを300Bのフィラメントにも試してみたい。

300Bのフィラメントの定格は5V、1.2Aである。
つまり直流抵抗は約4.16Ωである。

300Bのフィラメントに対して、
4Ωの無誘導巻線抵抗と4pFのコンデンサーを直列接続したものを並列に接続する。

まだ他の真空管でも試していないが、何らかの効果は得られる(はず)と確信している。

同じことを電源トランスの巻線、
つまりフィラメント点火用の巻線にも施す。

あとはフィラメント用の配線材に銀線を使ってみたい。
このくらいのことならば、大がかりではない。

もう回路も決めてある。
コンストラクションもおおまかに決めている。

Date: 3月 3rd, 2019
Cate: ジャーナリズム

あったもの、なくなったもの(その12)

その11)は六年前。
そんな前のことの続きを書こうという気になったのは、
ステレオサウンド 210号の告知を見たからだ。

210号の発売日は二日後だから、内容ではなく、
記事のタイトルのつけ方を見ただけにすぎないのだが、
第二特集の「達人が明かすHi-Res再生の実践テクニック」、
このタイトルを見て、「あったもの、なくなったもの」を、いままで以上に実感した。

3月5日の発売日に210号を読んでみれば、
もしかすると、タイトル通りの内容の記事だな、と思うかもしれない(まぁ、ないと断言できるが)。

そうだとしても、このタイトルの薄っぺらさ。
薄ら寒い影のようなものを感じた。

これは、ずっと以前のステレオサウンドにはなかったものである。
なかったものが、いまはある。

それは以前のステレオサウンドにあったものがなくなったからなのだろう。

これまでは、ステレオサウンドがよくなってくれるかもしれないというわずかな期待をもっていた。
もっていたからこそ、厳しいことを書いてきた。

けれど、いよいよまったく期待できなくなってしまうような気がしている。
だから、薄ら寒い影のようなものを感じたのかもしれない。

Date: 3月 3rd, 2019
Cate: 真空管アンプ

真空管アンプの自作とプロジェクトマッピング

アメリカの戦闘機F35の製造に、
プロジェクトマッピングを使われていることをtwitterで知る。

Projected Work Instructions on the F-35 Lightningという動画が公開されている。

F35と真空管アンプとでは、使われている部品の数が桁が大きく違うのはわかっているけれど、
F35の製造に採用されている技術は、真空管アンプの自作にも応用できるはず。

F35の製造だけでなく、日本でも製造の現場ではすでに採用されている、らしい。

プロジェクトマッピングの技術がもっと普及して、安価に使えるようになれば、
オーディオ雑誌の真空管アンプの製作記事では、
回路図だけでなく、プロジェクトマッピング用のデータもダウンロードできるようになるかもしれない。

そうなれば初心者でも、失敗はそうとうに少なくなるはず。
それに往年の真空管アンプのプロジェクトマッピング用のデータも、
誰かが制作してくれ、有料でもいいから公開してくれたら、
あやしいメインテナンス業者に、愛用の真空管アンプの修理をまかせずに済むようになるかもしれない。

私としては、
誰か奇特な方が伊藤先生のアンプのプロジェクトマッピング用のデータをつくってくれないだろうか、
そんなことを考えてしまう。

もっともプロジェクトマッピングに頼らなければならないようでは、
伊藤アンプの再現は無理なのはわかっていても──、である。

Date: 3月 3rd, 2019
Cate: 真空管アンプ

Western Electric 300-B(その5)

私が考えている300Bプッシュプルアンプは、
別項「現代真空管アンプ考」で書いていることとは、また別のモノだ。

究極の300Bプッシュプルアンプを、と考えているわけではない。
なんといったらいいんだろうか、気の向くままに作ってみたい、と思っている。

プッシュプルアンプも突き詰めて考えれば、
出力トランスそのものがプッシュプル動作をしているのか、まで考えていくことになる。
そうなってくると、出力トランスをどこかに特註ということになる。

そこまでやるのならばフィラメントも定電流点火にしたくなる。
出力管の300Bだけでなく、電圧増幅段の真空管も定電流点火──、
ここまでくると電源トランスも、ヒーター(フィラメント)用に専用トランスということになる。

そんなふうにだんだんと大がかりなモノになってしまう。
そういう世界のアンプを追求することもまた楽しいが、
私は300Bプッシュプルアンプに、そんなことは求めたくない、という気持がある。

300Bの固定バイアスでなく自己バイアスでいい。
出力トランスも市販のモノから選びたい。
そうなってくると、プッシュプルの平衡度を厳密に考えようとは思わないから、
電圧増幅段、位相反転回路の構成も変ってくる。

入力にトランスを使えば、そのまま一段増幅し、出力段(300B)という構成になる。
真空管の数も少なくてすむし、位相反転回路も要らない。

プッシュプルアンプとして、シンプルな、理にかなった構成なわけだが、
そんなアンプが作りたければ、それは「現代真空管アンプ考」でのアンプとしたい。

それにそんなプッシュプルアンプだと、出力トランスのことが再び気になってきて、
大げさ、大がかりなプッシュプルアンプへと発展してしまう。

そうなるのを抑えたい、
そんな気にならなくなるアンプを目指したい。

Date: 3月 2nd, 2019
Cate: 映画

映画、ドラマでのオーディオの扱われ方(その6)

(その5)で、THE NORTH FACEの店舗にマッキントッシュのC22が使われていることを書いた。
意外なところで、意外なオーディオ機器が使われていたりすると、オッと思う。

3月21日に、新宿のタワーレコードの10階にTOWER VINYL SHINJUKUがオープンする。
クラシック以外のアナログディスク専門店である。

オープンを告知しているタワーレコードのページには、店内のイラストがある。
そのイラストに描かれているスピーカーは、アルテックのA7であり、JBLである。
どちらも大型のホーンを搭載したモデルだ。

ほんとうに、これらのスピーカーが置かれるのか。
21日になってみないことにはわからないが、
まったく関係ないスピーカーを描くとは思えない。

TOWER VINYL SHINJUKUがオープンすることで、
新宿のタワーレコードのクラシック売場はかなり狭くなる。
それは残念なことだけど(渋谷店に行けばいいことだ)、
アルテック、JBLのスピーカーが、TOWER VINYL SHINJUKUで鳴るのであれば、
新宿のタワーレコードに足を運ぶ回数は増えそうだ。

Date: 3月 2nd, 2019
Cate: ジャーナリズム

オーディオの想像力の欠如が生むもの(補足)

その1)を四年前に書いた。
(その2)からは、書き出しは「オーディオの想像力の欠如」としている。

(その1)以外は一行か二行しかない。
読まれた方は、きちんと説明してほしい、と思われるだろう。
私が読み手だったら、そうおもう。

「オーディオの想像力の欠如が生むもの」は、
私が、その時その時に感じた、いわば怒りの備忘録でもある。

いずれ、それぞれについて、きちんと書くつもりでいる。

Date: 3月 2nd, 2019
Cate: 老い

老いとオーディオ(ピーター・ゼルキンのこと)

ハタチぐらいのころだから、もう四半世紀前になる。
ピーター・ゼルキンのコンサートに行った。

コンサートのチラシには、長髪の、しかも神経質そうな表情のピータ・・ゼルキンの写真が使われていた。
現代曲中心のプログラムだったような記憶もあるが、正直なところひどく曖昧だ。

コンサートでのピーター・ゼルキンの演奏よりも、
彼の父であるルドルフ・ゼルキンとの風貌の違いが、より印象に残った。

そのころテラークから、
ルドルフ・ゼルキンと小澤征爾によるベートーヴェンのピアノ協奏曲が出て話題になっていた。

ジャケットでのルドルフ・ゼルキンと、
コンサートでのピーター・ゼルキンが親子とは、何も知らなければそうは思わないだろう。

その後、ピーター・ゼルキンは長髪でなくなったことは知っていた。
それでもピーター・ゼルキンの録音に興味を持つことはなかった。

つい先日、たまたまピーター・ゼルキンの近影を見た。
偶然に見かけたものだっただけに、
四半世紀前の印象とあまりにも違いすぎたピーター・ゼルキンに驚くだけでなく、
父と息子は、結局歳を重ねればそっくりになっていくのか、とも感じていた。

親子だから似てくるのは当然なのだが、
それでも長髪のころの印象が強かっただけに、
そのころのピーター・ゼルキンからはいまの風貌は想像できなかった。

そうなると不思議なもので、これまでさっぱり聴いてこなかったピーター・ゼルキンを、
ルドルフ・ゼルキン(こちらもほとんど聴いていない)の演奏とともに聴きたくなってくる。

Date: 3月 2nd, 2019
Cate: High Resolution

MQAのこと、ステレオサウンドのこと

MQAのことをほぼ全否定した、その人が誰なのかはあえて書いてこなかった。
けれど、今日、ステレオサウンド 210号の告知をみて、考えを改めた。

3月5日発売予定の210号の第二特集は、「達人が明かすHi-Res再生の実践テクニック」である。
三人の筆者が、達人としてそこには記してある。

山之内正、土方久明、逆木 一の三氏である。

第一特集の「オーディオ評論家5人が厳選! いま鳴らしてみたい心惹かれるスピーカー」では、
小野寺弘滋/傅 信幸/三浦孝仁/柳沢功力/和田博巳、と
五人の名前が五十音順に並んでいる。

なのに「達人が明かすHi-Res再生の実践テクニック」はそうではない。
それはともかくとして、
ステレオサウンドが三人の達人として挙げている最後の人、
逆木 一氏が、自身のブログ「言の葉の穴」で、MQAのことをほぼ全否定されている。

2月19日に「【決戦】TIDAL Master/MQA vs Qobuz/ハイレゾFLAC」、
2月20日の「さよなら、MQA」、
この二本の記事が私が読んだものであり、ここで逆木 一氏のMQAに対する考えが述べられている。

MQAに懐疑的であったり、否定的であったりする人がいてもかまわない。
そういう人を筆者として、ステレオサウンドが採用するのは、
いまのステレオサウンド編集部ならば……、と思ってしまう。

それでも逆木 一氏は、白黒ついた、と書かれている。
その上で「さよなら、MQA」をさらに書かれている。

そんな逆木 一氏を、ステレオサウンド編集部は、Hi-Res再生の達人として採用している。
これを黙っていられない。

ステレオサウンド編集部の言い分はあるだろう。
逆木 一氏が、MQAをほぼ全否定された二本の記事は2月の終りちかくになってから。
そのころには原稿はあがってきており、編集作業はほぼ終えていたはずだ。

けれど、ステレオサウンドの読者すべてがインターネットに積極的であるわけではない。
逆木 一氏のブログを読んでいる人よりも読んでいない人のほうが多いのかもしれない。

それにブログの記事の日付を、細かく気にしている人はどのくらいいるのか。

ステレオサウンド編集部は、逆木 一氏をHi-Res再生の達人として、今後も積極的に使っていくのか。
いくのだとしたら、それがステレオサウンド編集部の編集方針ということになる。