Date: 3月 2nd, 2019
Cate: High Resolution
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MQAのこと、ステレオサウンドのこと

MQAのことをほぼ全否定した、その人が誰なのかはあえて書いてこなかった。
けれど、今日、ステレオサウンド 210号の告知をみて、考えを改めた。

3月5日発売予定の210号の第二特集は、「達人が明かすHi-Res再生の実践テクニック」である。
三人の筆者が、達人としてそこには記してある。

山之内正、土方久明、逆木 一の三氏である。

第一特集の「オーディオ評論家5人が厳選! いま鳴らしてみたい心惹かれるスピーカー」では、
小野寺弘滋/傅 信幸/三浦孝仁/柳沢功力/和田博巳、と
五人の名前が五十音順に並んでいる。

なのに「達人が明かすHi-Res再生の実践テクニック」はそうではない。
それはともかくとして、
ステレオサウンドが三人の達人として挙げている最後の人、
逆木 一氏が、自身のブログ「言の葉の穴」で、MQAのことをほぼ全否定されている。

2月19日に「【決戦】TIDAL Master/MQA vs Qobuz/ハイレゾFLAC」、
2月20日の「さよなら、MQA」、
この二本の記事が私が読んだものであり、ここで逆木 一氏のMQAに対する考えが述べられている。

MQAに懐疑的であったり、否定的であったりする人がいてもかまわない。
そういう人を筆者として、ステレオサウンドが採用するのは、
いまのステレオサウンド編集部ならば……、と思ってしまう。

それでも逆木 一氏は、白黒ついた、と書かれている。
その上で「さよなら、MQA」をさらに書かれている。

そんな逆木 一氏を、ステレオサウンド編集部は、Hi-Res再生の達人として採用している。
これを黙っていられない。

ステレオサウンド編集部の言い分はあるだろう。
逆木 一氏が、MQAをほぼ全否定された二本の記事は2月の終りちかくになってから。
そのころには原稿はあがってきており、編集作業はほぼ終えていたはずだ。

けれど、ステレオサウンドの読者すべてがインターネットに積極的であるわけではない。
逆木 一氏のブログを読んでいる人よりも読んでいない人のほうが多いのかもしれない。

それにブログの記事の日付を、細かく気にしている人はどのくらいいるのか。

ステレオサウンド編集部は、逆木 一氏をHi-Res再生の達人として、今後も積極的に使っていくのか。
いくのだとしたら、それがステレオサウンド編集部の編集方針ということになる。

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