Date: 11月 22nd, 2009
Cate: 電源
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電源に関する疑問(その11)

いいかえれば、チョーク・インプット方式は、電流変動の少ない回路、
つまりコントロールアンプ、A級動作のパワーアンプなどに向くものである。

B級動作のアンプに採用した場合、小出力時にはチョーク・インプット動作はしていない。
チョークコイルは、高周波カットの役目を果たしているだけだろう。
臨界電流値をこえた出力以上では、チョーク・インプットとして動作するものの、
そうなるとこんどは電源電圧が低下する。

出力段の電源電圧を、低下分を見込んであらかじめ高く設定してあれば問題はなさそうだが、
精神衛生上は、あまりいいものではない。

チェロの技術者だったコランジェロが、チョーク・インプット方式の電源の基本を知らないわけはないだろう。
とすると、それでもチョーク・インプット方式を採用するメリットが、音の面であったということだろうか。

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