Date: 2月 2nd, 2013
Cate: D130, JBL
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D130とアンプのこと(続・音量のこと)

たとえばQUADのESL。
ピーター・ウォーカーがESLを開発した1950年代、
どのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは容易に想像がつく。

当時のQUADのパワーアンプはKT66のプッシュプル構成のII。
出力は15W。しかもESLだから、スピーカーは低能率。
おのずと最大音量と制限されるわけだが、
おそらくピーター・ウォーカーは、それで音量が不足とは思っていなかったはず。

控え目な音量で、音楽を聴くのであれば、ESLとIIと組合せでも音量的な不満は生じない。

D130となると、そこが違ってくる。
だから、ランシングがどのくらいの音量で音楽を聴いていたのかは、
ランシングとともに音楽を聴いたことのある人に訊く以外に、正確なことはわからない。

ただ確たる根拠もなくおもうのは、意外にもそれほど音量は大きくなかったかもしれない、ということ。

私がステレオサウンドにはいったころ、Nさんというジャズの熱心な聴き手の先輩がいた。
彼はJBLの2220を、ステレオサウンド 51号の記事で製作したエンクロージュアにいれ、
中高域は2440と2397ホーンによる2ウェイというシステムだった。
最初のころ、パワーアンプはマッキントッシュのMC2300。

Nさんの住むマンションには何度も何度も行った。
音を聴かせてもらった。

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