賞からの離脱(その6)
ステレオサウンド 41号の2年あとに出た49号で、
ステレオサウンドによる賞が始まっている。
49号でのState of the Art賞に選ばれているスピーカーシステムは下記のとおり。
●スピーカーシステム
アルテック A5
JBL D44000 Paragon
QUAD ESL
パイオニア Exclusive 3401W
JBL 4350A
JBL 4343
ダイヤトーン 2S305
ヴァイタヴォックス CN191
チャートウェル LS5/8
パイオニア CS955
Lo-D HS10000
ボザーク B410 Moorish
41号は41機種のスピーカーシステムだったのが、
名称が「世界の一流品」から「State of the Art」に変更になったのにともない選ばれたのは12機種。
1/3以下の数に減っているし、
41号ではヤマハのNS451をはじめ、
国産の比較的安価なブックシェルフ型もいくつか選ばれているけれど、
49号ではブックシェルフ型と呼べるモデルはない。
パイオニアのCS955はスタンドを必要とするタイプだけに、大型ブックシェルフと呼べなくもないけれど、
41号でのNS451、オンキョーM3、デンオンSC104といったブックシェルフ型を標準的なサイズとすれば、
CS955はセミフロアー型と呼びたくなる大きさである。
価格の面から見ても、
State of the Art賞に選ばれたスピーカーシステムで最も安価なのはQUAD・ESLの180000円(1本)と、
41号でのNS451の26500円とは大きな違いをみせている。
49号でのスピーカーシステムは、
41号から49号までに発表された新製品を除けば、当然とはいえ41号で選ばれたスピーカーシステムばかりである。
41号で選ばれ49号では選ばれなかったスピーカーシステムの一部は、
50号での旧製品のState of the Art賞で選ばれている。
参考までに50号でState of the Art賞に選ばれているスピーカーシステムは下記のとおり。
エレクトロボイス Patrician 600
JBL D30085 Hartsfield
タンノイ Autograph
KEF LS5/1A
シーメンス Eurodyn
ラウザー(ローサー) TP1
AR AR3a
JBL Olympus S7R