電源に関する疑問(その3)
マーク・レヴィンソンによるパワーアンプは、マークレビンソン時代のML2Lでは、
最初は、電源トランスはEIコア型だった。ケースはなかった。
つぎは、うなりを抑えるためにエポキシで固められた。これもケースはなかった。
そして、トロイダルトランスになり、ケースに電源トランスがおさめられるようになった。
ML2Lに次に出たML3Lでは、最初からトロイダルトランスで、もちろんケース入り。
それが、チェロになり、最初のパワーアンプ、パフォーマンスでは、EIコア型にもどり、
ケースもなくなっている。エポキシで固められてもいない。
ケースをなくし、EIコアにもどした理由を、当時、レヴィンソンは、こちらのほうが音がいいため、と語っていた。
たしか、音のために見栄えは無視した、といった類のこともつけ加えていた、と記憶している。