Date: 8月 18th, 2009
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past) を入力していて……(その26)

抵抗やコンデンサーが、同じ方向を向き、行儀良く整然と並んでいる、そんな印象を受ける。
キレイなパーツの並び方だと思う人もいるだろうが、私は、この種のパーツに配列には、異和感を感じる方で、
なにかコンピューターか何か、そういった類のものようなモノに近いといったらいいか……、
とにかくオーディオのアンプという感じを、あまり受けない。

こういう部品配置が音質的にどうなのかは、
自分でアンプを実際に組んだうえで音を聴いてからでないと、
ほんとうはもっともなことはいえないのだが、
それでも、この種のアンプの音に共通の、不思議なもどかしさを感じる傾向が、私にはある。

音を聴く前に、天板を外し、中を見るわけではない。
あくまでも、音を聴いたあとに、中を見るわけだが、
スレッショルドのSL10(そのあとに出たFETシリーズもふくめて)と、
クレルのPAM2以降の数機種のコントロールアンプは、この部品配置がなんとなく似ている。

アンプの音は、部品配置だけで決るものでもないし、
部品配置がアンプの音をどれだけ支配するかということについても、
誰も正確なところは言えないだろう。

それでも感覚的なところで、この種の部品配置のアンプからは、
荒々しさとか、ざっくりとした質感といったらいいのだろうか、
そういった表現で表わしたくなる性質のものが、薄らぐ傾向にある、と言いたくなるのだが……。

もしくはこういう部品を配置する人は、そういう音を好む、ともいえるのかもしれない。

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