Date: 7月 31st, 2009
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past) を入力していて……(その19)

スレッショルドは、1976年から80年までの4年間に開発したパワーアンプは、
800A、400A、4000 (Custom)、CAS1、ステイシス1、2、3である。
コントロールアンプは、というと、前述したように、NS10とSL10の2機種のみ。

400Aは、800Aのパワー(200Wから100W)、規模をすこし縮小したモデルであり、シリーズ機種と呼べるし、
800Aにかわるパワーアンプとして登場した4000は、すぐに全段カスコード化されて型番末尾にCustomがつき、
同時にやはりカスコード回路を全面的に採用し、NS10のシャーシーの厚みをすこし増した程度の大きさで、
75W+75Wの出力をもつCAS1を出すなどしている。

ステイシス・シリーズのあとに出たSシリーズ、SAシリーズも、パワーアンプはシリーズ展開しているのに対し、
コントロールアンプは、一時期、2機種出していたことをもあったが、
アンプ開発への力の入れ方に、コントロールアンプとパワーアンプとでは、
温度差、といったものを、どうしても感じてしまう。

ステイシス1とペアとなるコントロールアンプを出していれば、違う見方もできただろうが、
ネルソン・パスの関心は、少なくとも、スレッショルド時代は、コントロールアンプよりも、
パワーアンプのほうにつよく向いていたと言っても差し支えないだろう。

それにスレッショルドを退き、パス・ラボラトリーズから、1992年に出した最初のアンプ、
Aleph 0もまたパワーアンプである。

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