オーディオにおけるジャーナリズム(その20)
文章を書いている最中にも、こまかい判断を、いくつもしている。
文章を書こうというときには、もうすこし大きい判断をしている、といえようか。
それらの判断がすべて正しいわけでもないだろうが、判断なくしては書けない。
書き手がつねに心がけておくべきことは、小さなものであれ大きなものであれ、
判断は、つねに読み手に向ってなされるべきであること。
どちらを向いて、その判断を下したのか。
読み手に向っての判断であれば、その人が、私とまるっきり正反対の判断をされたとしても、
それは尊重するし、異は唱えない。けれども……。