オーディオ機器との出逢い(その5)
オーディオ機器との出逢いは、いつ、どこか、ということになると、
オーディオ販売店であったり、オーディオ仲間のリスニングルームであったり、ということになるだろうが、
私にとって、タンノイ・オートグラフ、マッキントッシュのMC275、EMtの930stとの「出逢い」は、
五味先生の「五味オーディオ教室」であった。
そんなものは出逢いではない、といわれるのはわかっていても、
私にとってのオートグラフ、MC275、930stとの「出逢い」は、やはり「五味オーディオ教室」である。
それで良かった、だから良かった、といまでも思っている。
これから先もきっと、これについては変ることはないはずだ。
いまオーディオ機器について書かれた文章は、あふれている。
オーディオ雑誌だけでなくネットがあるから、あふれている。
あふれてはいるけれど、「出逢い」と言い切れる文章、信じていける文章は……、とおもう。
いつか誰かに、あれが「出逢い」だった、と思ってくれる文章をひとつ書いてゆくこと──。