オーディオ評論家の「役目」、そして「役割」(批評と評論・その3)
オーディオにおける批評と評論と、いったいどう違うのか、とときどき親しい人と話していて話題になるものの、
なかなか、はっきりとしたことは出てこない。
なんとなくではあっても、批評と評論の違いを感じてはいても、
いざ言葉にして、その違いを述べるとなると、けっこうたいへんな作業である。
批評と評論の境界線といったものは、はっりきとあるのかどうか。
そんなことも考えてしまう。
いまはっきりといえるのは、すくなくとも評論は、それ自体がリファレンスである、ということだ。
参考・参照、それにひとつの基準として存在できるのが評論であって、
そうでないものは批評にとどまっている、ということ。
そして評論家とは、評論をする人のことである。
つまりは、そういうことである。