オーディオ入門・考(自作は必須なのか)
別項で少し触れている毎年恒例のオーディオの人たちの集まり。いろんな立場の方が集まる。
そこで、自作の話が出た。自作をしたことがない人は、おーの本当のところがわかっていない──、と。
これはオーディオマニアに対してというよりもオーディオ評論家に向けてのものだった。
この話をしていた二人は、オーディオ評論家と仕事をすることが多い。アルコールも入っての話ではあっても、本音と受け止めていいように感じた。
自作の経験は、本当に必要だろうか。
そう思いもするけれど、半分は同意できないというのが、私の考えだ。
自作といっても、ピンからキリまであって、その幅の広さと奥行きの深さは、そうとうなもので、入り口のところをほんのちょっとだけやっての自作から得られることは、いかほどだろうか。
もちろん、これも人それぞれである。同じ、入り口的な自作の経験であっても、そこから得られることは、その人次第でもあるからだ。
確かに昔のオーディオ評論家は、自作をしていた。ステレオサウンド創刊当時の人たちは、みなそうである。
あまり自作の印象のない人であっても、昔のオーディオ雑誌(ラジオ雑誌)を見れば、この人もアンプの自作記事を発表していたのか、とならはず。
スピーカーの自作で知られる長岡鉄男氏も、スピーカー以外の自作をされていたと、以前メーカーの人から聞いている。
いまステレオサウンドで書いている人たちよりも上の世代では、そのくらい自作があたりまえのことだった。そこには時代の違いが、もちろんある。
オーディオ評論家にも、読者にも世代がある。そんないろんなことを踏まえて、どう考えるか。