スピーカーの述懐(その69)
五味先生の「五味オーディオ巡礼」の一回目を思い出す。
ステレオサウンド 15号に掲載されている。
野口晴哉氏と岡鹿之介氏が登場されている。
「ふるさとの音」とつけられている。
「音のふるさと」とも書かれている。
「五味オーディオ巡礼」の一回目に、野口晴哉氏と岡鹿之助氏が登場されたこと、
そして二人の音の違い、その音を五味先生がどう感じられたのか。
2026年のいま、読み返すと、なんといったらいいのだろか。
示唆的というだけでは足りなくて、予言のような感じすら受ける。
これだけでは、何のことを書いているのかとほとんどの方が思われるだろう。
あえて、まだ詳細は書かない。わかる人は、これだけでもわかってくれる。
「ふるさとの音」、「音のふるさと」はあっという間に消え去ってしまう。
聴いた人の感想をきいて、本当にそうなってしまった──と思うしかなかった。
失われてしまった、その大事な音はもう戻らない。
失ったのは何か、それすら気づいていないのだろう。
それがシアワセなのだろう。