管球王国の休刊(その7)
昨年10月発売のVol.118で休刊となった管球王国は、休刊の告知とともにウェブに移行するとも発表していた。
その時点では、どういうふうに展開していくのかまではわからなかった。
年が明けて、1月5日から管球王国のウェブ版の公開が始まった。
アクセスした人は、どう思ったのか、と私はおもっていた。
復活して良かった、と素直に喜ぶ人がどのくらいいるのだろか。
全てに目を通したわけではないが、ほぼ全てが管球王国や別冊での記事を、ウェブ用に焼き直しただけだった。
過去の記事がウェブで読める──、と読者が喜ぶと本気で管球王国の編集部の人たちは思っているとしたら、
読者をバカにしすぎ、としか言いようがない。
それに休刊になって、まずやるべきことがある、と言いたい。
ステレオサウンド 50号の巻末にはステレオサウンド創刊号から49号まで総目次がついていた。
さらに49号までのテストリポート掲載機種総索引もついていた。
この巻末附録こそ、管球王国がまずやるべきことである。
創刊号からVol.118までと別冊の総目次、そしてテストリポート掲載機種総目録の二つである。
50号の巻末附録は、ステレオサウンドを読みはじめて三年に満たない読み手にとってはありがたいものだった。
それまでのステレオサウンドがどういう特集を組んできたのか、
どういう連載を続けてきたのか、どういう書き手がいたのかがわかったからだ。
そして、それらの記事がどんなものかをあれこれ想像していた。
管球王国が休刊になって約三ヵ月が経過。総目次と総目録を作るには十分すぎる時間である。
この三ヵ月の間、管球王国の編集部は何をやっていたのか。
何をやるべきなのかをきちんと考えたのか。
今年創刊60周年を迎えるステレオサウンドにも、全く同じことを言いたい。