シーメンス Eurodynと真空管OTLアンプ(その1)
シーメンスのEurodynという劇場用スピーカーを、私はステレオサウンドで働いていた関係で、
何度か聴く機会があった。
これまで聴いてきたEurodynは、どれも真空管アンプで鳴らされていた。
伊藤先生の300Bシングルアンプでも聴いているし、
海外ブランドの真空管アンプでも聴いている。
トランジスターアンプでの音は聴いたことがない。
伊藤先生のアンプは当然だが、これまでEurodynに接がれて鳴っていたアンプは、
全て出力トランスを背負っていた。
それらの音に不満があったわけではない。
伊藤先生の300BシングルアンプでのEurodynの音は、
本当に素晴らしかった。
それでもオーディオマニアとして、真空管OTLアンプで鳴らしたら、
Eurodynは、どんなふうに鳴ってくれるのか。
このことには強い関心、興味があった。
けれど、そんな機会は得られなかった。
今日、3月5日のaudio wednesdayで鳴らすアインシュタインのアンプを搬入していた。
貸し出してくれたOさんが、チェックしたいということで、
Eurodynに接いで鳴らすことになった。
Eurodynの音を聴いて四十何ちょっと、ようやく真空管OTLアンプでの音を聴くことが叶った。