audio wednesday (next decade) – 第四夜を終えて(その2)
ウェスターン・エレクトリックの757Aが一本だけ、
野口晴哉氏のリスニングルームにあることは、
1976年末の「世界のステレオ」掲載の記事(写真)で知っていた。
といっても、この時点では、757Aがどういスピーカーシステムなのかも、
まったく知らなかったのだから、ただ一本だけあるんだな、と記憶に残っていた。
1982年1月からステレオサウンドで働くようになって、
ウェスターン・エレクトリックについて少しずつ知るようになってきた。
特に、サウンドボーイの編集長であったOさんは、
ウェスターン・エレクトリックのマニア、信奉者ともいえた人だったから、
Oさんの知識は半端なかった。
757Aについても断片的には知ることができた。
それに音も、とあるところで聴くことができた。
といっても、一応きいた、といえるぐらいのことであって、
757Aの実力を知ることができた、とは思っていない。
それにいまにしておもえば、あれはオリジナルだったのか、そのへんもあやしい。
野口晴哉氏のリスニングルームには、757Aを範としたスピーカーシステムがある。
757Aレプリカといえるモノだ。
エンクロージュアの形状・寸法は同じ。
ユニット構成も2ウェイなところは同じ。
ホーンはJBLの2397で、ドライバーは2420。
ウーファーは12インチ口径なのかはわかっているが、
エンクロージュアを開けていないので未確認。
クロスオーバー周波数は790Hzで、12dB/oct.となっている。
このスピーカーがオリジナルの757Aの両脇に置かれている。