老いとオーディオ(とステレオサウンド・その22)
ステレオサウンド 228号は、
発売日のほぼ一週間後には、Kindle Unlimitedで読めるようになっていた。
モノクロページの新製品紹介の記事が、レイアウトを変更している。
見出しの扱いが、大きく変った。
おそらく本文の文字数を増やしたいのかもしれない。
にしても、思ってしまう。
見出しの存在感が稀薄になってしまっている。
横書きの見出しもあれば縦書きの見出しもあるし、文字数も違う。
どうでもいい存在になりつつある。
見出しは、ほんとうに必要なのか。
私は、一度、本文中の中見出しをすべて省いた記事を作ったことがある。
雑誌の記事から、見出しはなくならない、と思っている。
ステレオサウンドもなくそうとしているのではないはずだ。
けれど見出しの扱いが、特集と新製品紹介の記事とでは大きく違っている。
ちぐはぐさも感じる。
こういうところにも、老いがあらわれはじめている──、
とするのはこじつけだろうか。