Date: 8月 3rd, 2023
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(B&Oのデザイン・その1)

伊勢丹新宿店 本館五階には、B&Oショップがある。
Beolab 90がある。

B&Oは、OTOTENにもインターナショナルオーディオショウには出展していない。
各地で行われているオーディオショウでも同じだろう。

そんなこともあって、ひさしぶりに見るBeolab 90。
さっと入って見たらすぐに出るつもりだったけれど、
スタッフの方が「お聴きになりたいモノ、ありますか」と声をかけてくれた。

これがオーディオ店だと、特にない、とか言ってしまうのだけれども、
Beolab 90を聴かせてほしい、と。

Beolab 90の音を聴くのは二回目。五年ぶりである。

Beolab 90は、登場したころにステレオサウンドの表紙を飾っている。
新製品紹介でも取り上げられていたが、その後はほとんど取り上げられないまま。
存在は知っているけれども、聴いたことがないという人もけっこういるだろう。

B&OショップではApple Musicでの音出しである。
このことだけでさほど期待できないと思われるかもしれないが、
五年ぶりのBeolab 90の音は、いい雰囲気で鳴っていた。

グレン・グールドのモーツァルトのピアノ・ソナタを聴いた。
音の強弱のコントラストが、他のスピーカーシステムではなかなか聴けないほどに、
その表情の違いはきちんと出てくることもあって、聴いていて実にたのしい。

デパートという環境は、決して音にとっていい環境とはいえない。
Beolab 90の実力がどこまでのものなのか、そこまで見極められる環境ではない。

それでもスタッフの方が声をかけてくれなければ、
聴かずじまいだったのだから、聴けて良かったと思っている。

そしてひさしぶりにB&Oのオーディオ機器が動いているのをみて、
B&Oのデザインの良さは、動きがある、ところだと再確認もできた。

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