Date: 4月 3rd, 2023
Cate: 老い
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老いとオーディオ(とステレオサウンド・その17)

昨年、レコード芸術を読んでいて、
こんなディスクがあるのか、と思ってTIDALで検索して聴いたのは一枚だけだった。

そのディスクも月評で取り上げられていたのではなく、
連載記事の一つで紹介されたのを読んで、である。
Dina Ugorskajaのシューベルトのピアノ・ソナタだ。

この一枚に関してはレコード芸術を読んでいてよかった、と感じた。
一年十二冊のレコード芸術で取り上げられるディスクの数はどれだけなのか。
数えたことはないが、そのうちの一枚は割合としては極々小さい。

一枚でも、そういうディスクをレコード芸術によって知ることができた事実は、
ありがたいことであるし、そういうことがまたあるかも、という期待をこめて、
Kindle Unlimitedでレコード芸術を読んできた。

それも昨年12月からなくなっている。
そのことに淋しさのようなものを感じてもいない。

出逢えるディスクは、遅かれ早かれ、いつかその日が訪れるからだ。

レコード芸術が休刊になることは、昨晩知っていた。
それに今年休刊になる音楽・オーディオ関係の雑誌は、まだある。
どの雑誌がそうなのかも知っているが、まだ発表になっていないので控えておく。

1947年創刊のスイングジャーナルが2010年6月に休刊、
1952年創刊のレコード芸術が2023年6月に休刊。

1966年創刊のステレオサウンドは──。

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