Date: 4月 3rd, 2023
Cate: 老い
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老いとオーディオ(とステレオサウンド・その16)

2012年、2022年とKindle Unlimitedで、レコード芸術は読んでいた。
時代は変った、と感じたのは、
レコード芸術の月評で紹介されているディスクを、
ストリーミングを活用している人ならば、かなりの数聴ける(聴いている)ということだ。

TIDALを使っているから、けっこう数のアルバムを、
レコード芸術で紹介される前に聴いている。
それが当り前の時代である。

月評だけがレコード芸術のおもしろさではない。
むしろ特集や連載記事のほうに関心・興味をもって、あのころは買って読んでいた。

それがいつしか興味をそそられる特集記事が減っていった。
テーマはおもしろそうだと思っても、意外にそうでなかったりする。
それは名曲名盤の特集が、いちじるしく顕著だった。

あれほどダメになってしまった特集はない。

いまインターネットで、レコード芸術の継続の署名運動がある。
レコード芸術に書いている人たちが発起人となっている。
どれだけ集まるのだろうか。

かなりの数あつまったとしても、休刊が撤回され継続されるとは思えない。
署名した人たちが毎号定期購読してくれたとしても、である。
広告が増えない限り、その保証がない限り、まず無理であろう。

レコード芸術がなくなると、
クラシックのレコード(録音物)の新譜情報が得られなくなる──、
と心配する人はほとんどいないはずだ。

いまではレコード会社のウェブサイトやソーシャルメディア、
それにタワーレコード、HMVといった大手の販売店のメールマガジンを受けとっていれば、
新譜情報で困ることはない。

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