Date: 6月 28th, 2022
Cate: 楷書/草書
Tags:

楷書か草書か(その11)

臨書について、
その5)、(その6)、(その7)、(その8)で触れている。

書に詳しくない者は、
つい書くために手本となる書を見る、と受け止めがちなのだが、
実際のところは、見るために書くのが、臨書のもつ意味ということ。

手本となる書そのままに書くためには、確かに手本の書を見なければならない。
細部を拡大するように見ることも必要だろうが、同時に、
手本となる書全体を捉えるように見ることも大事なはずだ。

宮本武蔵の「五輪書」には、
「観の目」と「見の目」がある。

「観の目」と「見の目」、
どちらか片方だけでは満足のいく臨書は書けない、と思う。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]