Date: 4月 29th, 2022
Cate: トランス, フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(パワーアンプは真空管で・その17)

直列型ネットワークも、スロープ特性が6dBではなく12dBになると違ってくる。

6dB/oct.であれば、2ウェイが3ウェイになっても、
ウーファー、スコーカー、トゥイーターは直列に接続され、
それは直流的にも接続されていることになる。

ところが12dB/oct.になると、
2ウェイであってもウーファーのみが直流的に接続されていて、
トゥイーターは直流的には浮いていることになってしまう。

しかも12dB/oct.の場合、
並列式ではウーファーは、プラス側はハイカットフィルターのコイルのみを介して、
ウーファーのマイナス側はアースに接続されるわけだが、
12dB/oct.の直列式になると、ウーファーをはさむかっこうで、
ウーファーのハイカットフィルターのコイル、
トゥイーターのローカットフィルターのコイルが介在することになる。

グリッドチョーク的ケーブルを聴いての私の推論が正しければ、
直列型ネットワークは、6dB/oct.においてもっとも特長が活きてくる。

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