Date: 4月 29th, 2022
Cate: オーディオ入門
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オーディオ入門・考(Dittonというスピーカーのネットワーク)

別項「ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その13)」で、
セレッションのDitton 15のネットワークには、
トゥイーター側にたいてい挿入されるアッテネーターがないことを書いた。

アッテネーターがないのはDitton 15だけなのか。
Ditton 25やDitton 66はどうなのか。

インターネットがここまで普及していると、
ほんとうに便利になったと思う。

「ditton 66 crossover」で検索すれば、
すぐにDitton 66のネットワークの写真、回路図が見つかる。
Ditton 25に関してもそうだ。

Ditton 25にもDitton 66のネットワークにもアッテネーターはない。

いうまでもなくマルチウェイのスピーカーシステムで、
変換効率が低いのはたいていの場合ウーファーであり、
システムとして出力音圧レベルを揃えるために、
ウーファーよりも能率の高いスコーカー、トゥイーターにはアッテネーターが挿入される。

このアッテネーターをどう処理するのか。
連続可変型にするのか、固定型にするのか。
回路構成はどうするのか、どういう部品を使うのか。

それでもアッテネーターはないほうがいい。

ただこのへんはスピーカーの捉え方によっては、
ウーファーの能率にスコーカー、トゥイーターの能率を合わせて、
アッテネーターを省略するよりも、
スコーカー、トゥイーターの磁気回路をケチらずに、できるだけ高能率として、
アッテネーターで調整したほうがいい、という考え方もある。

どちらが正しい、というわけではなく、
そのスピーカーシステムの価格、ユニット構成、目指しているところなどによって、
どちらが好適なのかは違ってこよう。

Dittonシリーズを積極的に展開していったころのセレッション。
そのセレッションがDittoシリーズで目指していた音と、
アッテネーターが存在しないということは、
見落せないポイント(共通の鍵のようなもの)だと思う。

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