Date: 2月 6th, 2022
Cate: ディスク/ブック
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少年の日の思い出

ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」。
読んだ記憶がある、という人は多いだろう。

私も、その一人で、読んだ記憶がある──、
けれどすぐには詳細まで思い出せたわけではなかった。

iPhoneで検索して、「少年の日の思い出」のあらすじを読んで、
そういえばそういう内容だったなぁ、と思い出した程度でしかない。

中学生のころに一度読んでいる。
それきりである。
まだ「五味オーディオ教室」と出逢う前のころだ。

なぜだかふいに「少年の日の思い出」が頭に浮かんだ。
「ぼく」とエーミール、二人の蝶(蛾)のコレクション。

詳細は省く。
読んだ記憶のある人が多いはずだし、
手元に本がなくても、検索してあらすじを読めば、
あぁ、そうだった──、と思い出す人が少なくないと思うからだ。

「少年の日の思い出」は、「ぼく」とエーミールがなにかのきっかけで仲直りするわけではない。
並の小説家ならば、そういう結末にしたのかもしれないが、
「少年の日の思い出」は、「ぼく」が自身のコレクションを押し潰していく。

うまくいいあらわせないのだが、
オーディオ、レコード・コレクションに関しても、
「少年の日の思い出」と近いこと・同じことがあってもおかしくない──、
そう思うだけでなく、
「五味オーディオ教室』と出逢ったあとに「少年の日の思い出」を読んでいれば、
というおもいを、いま感じている。

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