「ルードウィヒ・B」(ジャズ喫茶の描写・その5)
「オーディオのロマン(ふとおもったこと)」は、2018年4月に書いている。
そこに、こんなことを書いている。
JBLで音楽を聴いている人は、ロマンティストなんだ、と。
もちろんJBLで聴いている人すべてがそうだとはいわないし、
現在のJBLのラインナップのすべてを、ここに含める気もさらさらないが、
私がJBLときいてイメージするスピーカーシステムで聴いている人は、
やはりロマンティストだ。
このことを思い出していた。
こんなことを書くと、4343もそうなのか、という声があるはずだ。
マンガ「リバーエンド・カフェ」に登場するのは、実質的にJBLの4343である。
スタジオモニターとしての4343、
つまり検聴用である4343。
その音に、なぜロマンがあるのか、もしくは感じるのか。
録音という仕事用につくられたスピーカーシステムだろ、
その音にロマンがあるはずがない。
そういわれれば、そうである。
私も、そう思わないわけではない。
それでも、JBLで音楽を聴いている人は、ロマンティストであるというし、
そういうスピーカーだからこそ、
「リバーエンド・カフェ」のあのシーンには、4343がよく似合う。