世代とオーディオ(実際の購入・その18)
(その16)と(その17)は、(その15)の続きではなかった。
この(その18)が、やっと(その15)の続きである。
1998年にiMacが登場した。
パソコンに対して、かわいい、という表現が使われるようになったのは、
このころからではないだろうか。
かわいいとかっこいい。
どちらも褒め言葉である。
けれど、かわいいは、上から目線の褒め言葉である、ということを、
数年前に何かで読んだ。
なるほど、と思った。
どれだけ相手を「かわいい」といって褒めようと、
それは上の立場からの褒め言葉であって、褒めている自分の立場は優位のまま。
いわれてみると、そうなのかもしれない。
だからこそ「かわいい」が安易にはびこっているのか。
これが正しいとしたら、iMacを当時「かわいい」と褒めていた人たちは、
iMacの登場で、ようやくパソコンを下から目線でなく、
上から目線で見ることができるようになったからかもしれない。
「かわいい」といっていた人が、そのことを自覚していたのかといえば、
そんなことはないだろう。
「かわいい」と言葉にするとき、相手に対するマウントだと意識している人は、
そうそういないだろう。
パソコンの専門家は、
当時、iMacをかわいいとは言っていなかったのは、そういうところからなのだろうか。
好感度も、おそらくそういうところから生れてきたのではないのか。