TIDALという書店(その6)
ほぼ毎日のようにTIDALについて書いていると、
ふとした拍子に六本木にあったWAVEのことをおもいだす。
WAVEが出来た当時、WAVEが東京で最大規模のレコード店だったはずだ。
規模の大きさでいえば、その後出来た渋谷のタワーレコードのほうが大きいだろう。
ここでのタワーレコードは、東急ハンズの近くに出来た最初のタワーレコードではなく、
現在もあるタワーレコードの店舗のことである。
WAVEが成功してから、1990年ごろから東京には大型店がいくつもできた。
新宿にはヴァージンメガストアが、渋谷にはHMVができた。
WAVEの池袋店も出来た。
新しいレコード店が出来れば、やっぱり行ってみたくなる。
何度か足を運んでも、
六本木のWAVEのようなワクワク感は、私にはないように感じた。
渋谷のタワーレコードも、いまではクラシック、ジャズ売場ともに縮小しているが、
できた当時は、売っているディスクの点数の多さに、すごいと思った。
でもすごいと思うこととワクワク感をおぼえることは別である。
WAVEには、なぜ、あれほどワクワクしたのだろうか。
いまTIDALにワクワクを感じているから、よけいにどうしてなのだろうか、と思う。