Date: 8月 15th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その6)

管球式コントロールアンプならば、どれでもいいというわけでないことは、
念のため、強調しておく。

優れた管球式コントロールアンプ、
完成度の高い管球式コントロールアンプの代表格といえば、
やはりマランツのModel 7がすぐに浮んでくる。

Model 7を20代のころ、手に入れる機会があった。
程度も上々だったし、「君になら、安く譲ろう」とその人は言ってくれた。

その人は、私に譲る前に、最後ということでModel 7の音を、
ひさしぶりに聴いたら、手放すのが惜しくなった──、
そういわれて手に入れる機会を逸してしまった。

その人の気持はわかる。
手元に置いときたい気持は、よくわかる。
常用の機器ではなくなっていても、Model 7だけは手放したくない──、
その気持が理解できないオーディオマニアは、私よりも若い世代なのだろう。

Model 7が完璧なコントロールアンプとは考えていない。
それでも完成度の高い管球式コントロールアンプの数少ない一つである。

とはいっても、Model 7とMark 2500を組み合わせてみたい気持は、まるでない。
Model 7をいまでも手に入れたい気持はあるけれど、
それとMark 2500とペアになるコントロールアンプ選びとは別のことである。

私がMark 2500と組み合わせてみたいと思っている管球式コントロールアンプは、
1970年代後半以降に登場してきた、いわゆる新しい世代のそれらである。

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