Date: 8月 10th, 2021
Cate: High Resolution
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TIDALという書店(その4)

ステレオサウンドで働いているときに、六本木にWAVEが出来た。
それまではレコードを買うといえば、銀座だった。

頻繁に行ってのはコリドー街にあったハルモニア。
それから日本楽器、山野楽器にも寄っていた。

それがWAVEが出来てからというもの、最低でも週に二回は行っては、
なんらかのディスクを買って帰っていた。

CDが登場したことも重なって、通う頻度は増すばかりだった。
行けば、なんらかの新しいディスクと出逢えた。

あのころ、こんなに楽しい場所は他になかった。
いま、私にとってTIDALがそれに近い。

8月になって、MQAのタイトルが増えている。
何度も書いてるように、ソニーが本格参入したからだ。

お気に入りの演奏家のところをチェックする。
昨日までMQAになっていなかったアルバムが、今日はMQAになっていたりするからだ。

(その3)の終りに、ウーゴ・ディアスもMQAで聴ける日がそう遠くないのでは、と書いた。
その通りだった。

今日、ほとんと期待せずにウーゴ・ディアスのところを見たら、
一枚だけではあったが、MQAになっていた。

ソニーの本気度に感謝するばかりだ。
そして、あのころのWAVEに毎日のように通っていた気分を、三十数年ぶりに味わっている。

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