日本のオーディオ、これから(コロナ禍ではっきりすること・その4)
夕方に、友人のAさんからメールがあった。
こんなことが書いてあった。
Aさんの友人(女性)が、コロナ禍で旅行に行けないものだから、
かわりに、SACDプレーヤーとプリメインアンプを買った、とのこと。
機種名は書かないが、二つあわせると六十万円ほどする。
買ったのはオーディオ専門店ではなく、ヨドバシのオーディオ・コーナーである。
六十万だから、海外旅行を予定していたのだろうか。
旅行に行けない、そのまま貯金にしておくか、
それとも、こうやって別の楽しみに使おうか、
意外に後者は少なくないのではないだろうか。
別の楽しみは、人によって違う。
Aさんの友人は、オーディオ(音楽を聴くこと)を選んだ。
そして選ばなかったのはオーディオ専門店での買物であって、
選んだのはヨドバシでの買物である。
Aさんのメールには、店員がとても親切だった、とあった。
だろうな、と思う。
大型量販店がいいとは考えていないが、
少なくともヨドバシで、私は不快な気持になったことはない。
それにヨドバシではポイントがつく。
10%だとすれば、ポイントで家電製品が買える。
これも大きいことだ。
コロナ禍は長引くであろう。
Aさんの友人のような例が、これからも出てくるように思う。
それほど多くはないにしてもだ。
でも、そういう人たちの多くは(ほとんどは)、
オーディオ専門店では買わないような気がする。
Aさんの友人の例は、たった一例にすぎない──、と言い切れるのか。