サー・コリン・デイヴィスのベートーヴェン 序曲集(その1)
菅野先生のリファレンスディスクといえるサー・コリン・デイヴィスのベートーヴェンの序曲集。
ソニー・クラシカルからCDが登場したときは、
あまり話題にならなかった、と記憶している。
出ていたのは知っていたけれど、聴いてはいなかった。
菅野先生のリスニングルームで聴いたのが初めてだった。
演奏も録音も素晴らしい、と菅野先生はいわれていた。
菅野先生がお持ちのCDは日本盤だった。
その時に、一枚しか持っていないし、廃盤になっているから、
もしなくした時の用心にもう一枚手に入れたい、
探してほしい、と頼まれたことがある。
その時に、ほかのディスクも予備が欲しいので、ということで頼まれた。
コリン・デイヴィスのベートーヴェンの序曲集は、
アメリカのAmazonで見つけて手に入れた。
ほかのディスクは、穴場的なレコード店にきっとあるな、と目星をつけて行ったら、
やっぱりあった。
そのコリン・デイヴィスのベートーヴェンが、2007年に、
エソテリックからSACDとして登場した。
菅野先生のよるリマスター監修だった。
2007年のインターナショナルオーディオショウでは、
このディスクがよくかかっていた。
エソテリックのSACDは限定販売なので、
しばらくしたら中古相場はけっこうな値段になっていた。
いまは一万円程度に落ち着いているようだが、
私が知っている範囲では、三万円ほどしていたこともある。
コリン・デイヴィスのベートーヴェンは、44.1kHzでの録音である。
それをDSDに変換して聴くことを、どう捉えるのかは、その人の自由である。
いまSACDは売っていないが、ソニー・クラシカルから廉価盤として出ている。
こちらを買って、自分でDSDに変換したり、アップサンプリングするのも、
いまではアプリケーションがあれば、簡単に行える。