程々の音(その30)
二ヵ月前に、別項でセレッションのUL6のことを少し書いた。
これを読んでいた友人から電話があった。
数日前に、あるところでUL6を聴く機会があった、とのこと。
友人は私よりちょっと上だから、UL6を当時聴いている。
それでも、今回改めて聴いて、いろいろ驚き、発見があったようだ。
友人とUL6の話をしていて、ふと思った。
同時代のイギリスの小型スピーカーとして、
セレッションのUL6があり、ロジャースのLS3/5Aがあった。
UL6は58,000円(一本)で、LS3/5Aは75,000(一本)。
この価格帯で一本あたり17,000円の違いは小さくないのだが、
BBCモニターの場合、ライセンス料がそこに加算される、という話がある。
具体的にライセンス料がいくらなのかははっきりとしないが、
LS3/5Aの価格にはそれが含まれているのは事実である。
ならばUL6とLS3/5Aの価格帯は同じと考えてもいいのではないか。
そして、この二つのスピーカーの性格の違いは、
ここでのテーマに関係してきそうな気が、話が進むうちにしてきた。