Date: 5月 14th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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二度目の「20年」(ライバルのこと・その2)

オーディオにおいてのライバルとは、いったいどういうことを指すのだろうか。

同年代で、オーディオマニアであれば、ライバル同士といえるのか。
それとも同じスピーカーを鳴らしていることが、ライバルへと鳴っていくのだろうか。

これはありそうな気がする。
例えばJBLの4343を使っていたとしよう。

片方はマークレビンソンのLNP2とML2で鳴らしていた、としよう。
もう片方はプリメインアンプで鳴らしていた場合、
この二人はライバル同士となるのか。

もちろんこの二人はオーディオ仲間であり、友人関係でもある。
二人とも4343に惚れ込んでいる。
オーディオ歴もほぼ同じ。

けれどアンプのグレードが、この二人は大きく違う。
プリメインアンプで鳴らしている男は、
マークレビンソンで鳴らしている男をライバルだと思っているとしても、
マークレビンソンの男は、プリメインアンプの男をライバルだと思っているのかは、
どうだろうか。

マークレビンソンの男も、以前はプリメインアンプだった。
そのころは二人の4343の鳴らし手はライバルといえただろう。

どちらも相手のことをライバルと認識していたことだろう。
けれど片方が、一気にアンプをグレードアップした。

プリメインアンプの男は、そこでなにくそと思ったはずだ。
あいつがマークレビンソンなら、オレはGASにする、と思ったかもしれない。

プリメインアンプの男が、GASのアンプを買ったならば、
マークレビンソンの男は、ふたたび相手をライバルと思うようになるのか。

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