2021年ショウ雑感(その13)
オーディオ雑誌の広告は、メーカー、輸入元によるもののほかに、
販売店の広告もある。
販売店の広告も、大きく二つに分けられる。
新品を主に扱う販売店と中古オーディオを主に扱う販売店である。
販売店の広告は、いまもステレオサウンドに掲載されているが、
ある時期からすればずいぶん減ってきている。
ある時期、販売店の広告の割合はかなり高かったことがある。
そのころだったはずだ、
ステレオサウンドから売買欄(used component market)が無くなったのは。
あくまでも私がきいたウワサである。
中古を主に扱っている販売店が、ステレオサウンドに苦情を入れたそうだ。
売買欄が、彼らの商売の邪魔をしている、とのことだ。
売上げが低迷していたのだろうか。
売買欄を止めろ、といってきたところがある、ときいている。
それがきっかけとなって、ステレオサウンドから売買欄は無くなった、とのこと。
くり返すが、あくまでもウワサでしかないが、
その話を、そんなことがあったとしても不思議ではないな、と思いながらきいていた。
売買欄は、広告に結びつくわけではない。
いわば読者サービスのページである。
しかも、売りたい人、買いたい人の住所、氏名、電話番号を載せる。
この校正がけっこう手間がかかる。
私がいた時に、電話番号を載せないようにした。
間違いを少しでも減らしたいからだった。
そういうページに、販売店からの苦情というより、いわばいいがかり。
終りにするきっかけになったはずだ。
自分のところの商売が苦しくなると、
そんなところにまで難癖をつけてくる。
コロナ禍はまだまだ続く。
そうなると、売買欄を止めろ、と同じような難癖をつけるところが出てこないとはかぎらない。