世代とオーディオ(実際の購入・余談)
この一年くらいで、すごく気になっているのは、
「オーディオのプロが自腹で購入」といったいいまわしが増えてきたことだ。
記事の意図としては、オーディオのプロが購入するくらいだから、
この製品はほんとうにいいんですよ、ということなのだろうが、
それ以前に、私がひっかかるのは、「自腹で購入」のところだ。
オーディオのプロだろうが、そうでなかろうが、
オーディオ機器を買う、ということは、自分のお金で買う、ということ以外、
なにがあるのだろうか。
誰かに買ってもらった、としよう。
それは買う、とはいわない。買ってもらった、である。
オーディオメーカーから提供してもらって使っているのも、買う、とはいわない。
買う、ということ自体が、くり返すが自分のお金で、ということが前提としてあるわけだ。
にも関らず「自腹で購入」なんてことを見出し、タイトルに使う。
自腹で購入ではなく、自家用として購入、とかだったら、なにもいわない。
けれど「自腹で購入」なのだ。
「自腹で購入」で使われるのは、私が目にした範囲では、
ほぼすべてインターネットで公開されている記事だった。
これらの記事をつくっている人たちの正確な年齢はしらないけれど、
ほかの記事の内容(レベル)からいっても、私よりけっこう若い世代のように感じている。
その世代の人たちには「自腹で購入」といういいまわし、
違和感をおぼえないのだろうか。