2020年ショウ雑感(その10)
6月のOTOTENの中止が発表になった。
中止になる可能性は高くなりつつあると思っていたから、特に驚きはない。
それでも先は見通せない状況だから、
11月のインターナショナルオーディオショウは大丈夫、と安心はできない。
OTOTENの前身であるオーディオフェアは、一度だけ公開中止になったことがある。
1979年10月19日、この日東京に台風20号が来襲。
14時に公開中止が決定になった、そうだ。
当時は晴海の見本市会場だったが、
窓ガラスが割れ、電燈が落ちる事故が続発し、主催者側に二人のけが人が出ている。
来場者の避難も大変だったそうだ。
いまのOTOTENとは違い、当時のオーディオフェアには多くの人が訪れていた。
1979年は、10月17日から24日までの開催(一般公開は19日から)。
オーディオ協会発表によれば、
17日:10,900人
18日:11,200人
19日:9,200人
20日:49,300人
21日:71,400人
22日:31,900人
23日:34,800人
24日:32,400人
一週間の期間中で251,100人である。
台風の日の19日でも一万人ちかい。
当時の規模の大きさがわかる。
オーディオは、いわゆる生活必需品ではない。
だからブームが去れば……、という見方もできなくはないが、
こういう状況下において、オーディオは好適な趣味でもある。
けれど、オーディオ業界は苦しい、ともきいている。
ウワサなのだが、オーディオ販売店がかなり厳しい、らしい。