老いとオーディオ(齢を実感するとき・番外)
二十年前のいまごろも、いまと同じだった。
部屋にひきこもっていた。
誰とも会わない日が続いていたし、
誰とも話さない日も続いていた。
なにをやっていたかというと、1999年末に仕事をやめて、
それからずっとaudio sharingにとりかかっていた。
はじめてつくるウェブサイト。
そのためにはじめて使うアプリケーション。
最初はアドビのGoLiveを使っていた。
けれど、こんなふうにしたい、と思うことが、どうやってもできなかった。
ヴァージョンアップされた。期待した。
けれど、やはりダメだった。
どうやったら、できるのか。
いろんな本を買っては読んでいたけれど、どうも無理なようだ。
ちょうど3月ごろ、マクロメディアのDreamweaverとFireworksが、
バンドル版として、かなり安価で発売になった。
なれないウェブサイトづくり。
ここで、またアプリケーションを変えて、どうにかなるのか。
よけいに大変になるんじゃないか、と思いつつも、試しに、と買ってみた。
そんなことをやっていた時期だから、こもりっきりだった。
今年の8月で、audio sharingを公開して二十年になる。
audio sharingもハタチか、ということは、
それだけ私も同じだけ歳をとっている。