2020年ショウ雑感(その8)
4月に開催予定だった春のヘッドフォン祭2020の中止が決まった。
延期ではなく中止である。
年二回開催されているから、秋は行われるだろうが、
先の見通しは誰にもわからないのだから、もしかすると……、という可能性も考えられる。
やはり4月開催予定だった北陸オーディオショウも中止を発表。
各地で予定されているオーディオショウは他にもある。
それらがどうなるのかは、まだわからない。
6月6日と7日開催のOTOTENは、いまのところ何もアナウンスしていない。
開催予定のようである。
4月と6月とでは、状況も変化しているかもしれない。
よい方向なのか悪い方向なのか。
収束の方向に向わなければ、OTOTENも中止になるかもしれない。
そうなると秋のインターナショナルオーディオショウもどうなるのかなんともいえない。
OTOTENとインターナショナルオーディオショウがもし中止になれば、
オーディオ業界への影響は決して小さくないはずだ。
これを機にストリーミング中継を真剣に考えていくべきではないのか。
OTOTENもインターナショナルオーディオショウも、東京で開催される。
遠くから来場する人もいるが、やはり来れない人のほうが多い。
無観客でのコンサートの中継も行われたのだから、
オーディオショウも、そんな中継では微妙な音の違いを伝えられないと決めつけるのではなしに、
柔軟に取り組んでいく必要はあると思う。
人気のブースは人でいっぱいになる。
音を鳴らす環境としては、
つまり音を聴いてもらうには、決していいとはいえないブースも少なくない。
ならば、いっそのこと無観客で、マイクロフォンを立てての中継もありではないだろうか。
最良の位置と思えるところにマイクロフォンを立てる。
日本でも5Gが開始になる。
人が集まってこそのオーディオショウなのはわかっている。
それでも、今回のようなケースが、これからも発生することも十分あるし、
来られない人が大勢いるということも考えてほしい。