Date: 3月 23rd, 2020
Cate: 使いこなし
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喫茶茶会記のスピーカーのこと(その19)

3月のaudio wednesdayで最初にかけたのは、
コンドラシンとアルゲリッチによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲だった。

コンドラシンによる「シェエラザード」とのカップリングのSACDだ。
各機器の結線が終った段階で、
すぐにでも音を鳴らしたかったので、まず「シェエラザード」をかけた。
鳴らしながら、スピーカーのガタとり、位置の微調整などをやって、
チャイコフスキーにを鳴らした。

「シェエラザード」もよい鳴り方とはいえなかったけれど、
チャイコフスキーは、さらにひどく感じた。

そのがさつな音から、二時間弱。
途中でメリディアンの218を使うようになったけれど、それ以外はなにもしなかった。
とにかく、鳴ってくる音の変化を聴いていただけだった。

それでもオーディオのおもしろいところは、
そうやって鳴らしたあとで、(その18)で書いているように、
MCD350からiPhoneにかえて、レネー・ゼルウィガーによる“Over The Rainbow”を鳴らしてみると、
最初の音からは想像できないほど、まともになっている。

もちろん2月のaudio wednesdayの音にはまだまだではあるけれど、
こういう変化が音に現れてくるなら、音楽が、その魅力を伝える鳴り方へと変っていく。

いくつか鳴らした後に、マリア・カラスの「カルメン」をかけた。
MQA Studio、96kHz、24ビットでの音は、まだまだ不備のある音ではあっても、
聴き惚れるくらいにまで変っていた。

何度も書いているように、
マリア・カラスの「カルメン」に関しては、
ULTRA DACで、通常のCDをshortフィルターで再生した音が、
私にとっての、喫茶茶会記での音のひとつの基準になっている。

その音に、218でどこまで迫れるかも、私にとって挑戦である。

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