Nicolas de Staël
ニコラ・ド・スタール(Nicolas de Staël)の名前を知ったのは、二十数年前だった。
あるマンガのなかに、この名前が出てきた。
興味をもった。
けれどまだインターネットがいまのように普及していなかったし、
私もインターネットをやっていなかったから、名前を記憶するだけにとどまった。
その数年後、ニコラ・ド・スタールの名前を目にすることになる。
川崎先生の「プラトンのオルゴール」である。
この時も「ニコラ・ド・スタールか」と思いながらも、そこでとまっていた。
この時もまだインターネットに接続していなかったのも理由の一つだ。
次にニコラ・ド・スタールの名前を目にしたのは、
川崎先生のブログだった。
この時は、ブログを読んでいるわけだから、インターネットに接続しているわけで、
ニコラ・ド・スタールの名を検索した。
ここまで、ほぼ二十年経っていた。
なさけない話なのだが、ニコラ・ド・スタールの絵に、
つよい何かを感じたとはいえなかった。
ニコラ・ド・スタールの名を知るきっかけとなったマンガでは、
ニコラ・ド・スタールを絶賛していた。
マンガの登場人物のセリフを借りて、作者が語っているわけで、
そこにはニコラ・ド・スタールが、作者にとってどういう存在なのか教えていた。
偶然にも、ニコラ・ド・スタールの絵を、昨晩インターネットで目にした。
以前検索して見た絵であるにもかかわらず、印象がずいぶん、というか、
そうとうに違って見えた。