2,500,000円と125,000円(その3)
ULTRA DACのフィルターをshortにした時のマリア・カラスは、
迫力があった──、
こう書いてしまうと、誤解されてしまいがちなのはわかっていても、
目の前に、それこそ1mちょっと離れているところにマリア・カラスが立って歌っている、
そういう気配をありありと感じることができた、という意味での、
そしてマリア・カラス自身が持つ、それこそオーラのようなものを感じとれた、
そういう二つの意味での迫力である。
こればかりは、どんなに218をうまく使おうとも、
絶対に出ない、と断言しておこう。
マリア・カラスは、そのほとんどがMQA音源になっていて、
e-onkyoで購入できる。
通常のCDをULTRA DACのshortフィルターで聴くのと、
MQAを218で聴くのと、どちらがか、となると、
まだ比較試聴は行っていないばかりか、マリア・カラスのMQAも聴いていない。
それでも断言できる。
そのくらいにULTRA DAC、shortフィルターでのマリア・カラスは、
いまも耳に残っているくらいに、すごかった。
218は優秀である。
優秀であるだけに、ULTRA DACがもつすごみがないのが感じられる。
優秀なだけではない、昨日、喫茶茶会記に導入しても、
聴いていて楽しい、と感じることができる。
ULTRA DACにもついているトーンコントロールが、218にもある。
別項で書いているように、218の、というより、
メリディアンのトーンコントロールは、見事である。
もうこれだけでも218は、間違いなくベストバイといえる。
ULTRA DACは、218の20倍の価格である。
ならばULTRA DACはベストバイといえないのか、というと、
これもまた私のなかではベストバイ中のベストバイとなる。