Date: 10月 17th, 2019
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「言葉」にとらわれて(トーンアームのこと・その6)

ウィルソン・ベネッシュのCircleには、
ワンポイントアームがついている。

このトーンアームは、アームパイプがカーボン製で、
エクスポネンシャルカーヴを描いていることなどが、出た当時は話題になっていた。

でも私が注目したいのは、メインウェイトである。
おにぎり型といいたくなるメインウェイトの底辺の両端には、
直径1cmほどの金属棒がカートリッジ側に取り付けられている。

一般的にトーンアームのメインウェイトの形状は円柱である。
その方が使いやすい、調整しやすいからであろう。

おにぎり型のメインウェイトは、ややゼロバランスがとりにくい、といえばそうだし、
針圧を印加する際に動かすのも、ちょっと注意が要るといえば、そうでもある。

慣れればいいだけ、のことでもあるが、
ウィルソン・ベネッシュが、メインウェイトの形状をこのようにしたのは、
その5)で触れたファイナルのKKC48と同じか、それに近い考え方からなのではないのか。

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