Date: 7月 6th, 2019
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(Made in Japan・その5)

1991年ごろのことだ。
府中で、ある看板が目に入った。

木工の工房だった。
そこには、オーレックスのスピーカーの試作品を手がけていた、
そんなことが書かれていた。

そのころオーレックスは、本格的なオーディオから手を引いていた。
なので、その木工の工房も、東芝からの仕事が減ったかなくなったのか。

そのころの私は無職に近い状態だったから、
そこにスピーカー・エンクロージュアの製作を依頼する余裕はなかった。

それから十年くらい経っていただろうか、
その工房のあたりに行ったけれど、見つけることはできなかった。

工房はすでに閉めていたのか、
それとも私の記憶違いで、別の場所で探していたのか。

その後、何度かこのあたりを通りかかることはあった。
気をつけて見ていたけれど、見つけられなかった。

この工房が、オーレックスのスピーカーシステムの試作のどれだけを請け負っていたのか、
それはわからない。
試作品の大半を、この工房で作っていたのか、ごく一部だけなのか。

ただいえるのはエンクロージュアの試作品を外注していたことは確かだ、ということ。
このことが、当時の私には意外だった。

オーレックス(東芝)ほどの大企業でも、エンクロージュアの試作品を外注に出すのか。
自社で腕のいい木工職人を雇っていなのか。

他のメーカーはどうだったのか。
エンクロージュアの試作品は外注に出さず、すべて自社内で作っていたところは、
どのくらいあったのだろうか。

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