ホーン今昔物語(It’s JBL・その4)
今夏、コンビニエンスストアの雑誌コーナーから、エロ本の類がなくなる、とのこと。
コンビニエンスストアで、この手の本を買うのは、
インターネットをやっていない高齢者ぐらいだ、ともいわれている。
ほんとうにそうなのだろうか。
コンビニエンスストアに、この手の本が置かれるようになって、どのくらい経つのか。
いままで一度も、買っている人を見かけたことがなかった。
見かけたことがなかったからといって、売れていないわけではないはず。
在庫管理は徹底しているはずだから、売れないものは置かれないのがコンビニエンスストアのはずだ。
ずっと置かれている、ということは、そこそこ売れているのだろう。
それでも見かけたことがなかった。
なかった、と書いているのは、3月の終りごろだったか、
初めて買っている人を見た。
確かに年齢は高そうな感じの人が買っていた。
だからといって、その人がインターネットをやっていないのかどうかはなんともいえない。
電車に乗れば、ほとんどの人がスマートフォンを持っている時代である。
その人もスマートフォンも持っていて、自宅にはパソコンもあって、
インターネットで、無修正の、その手のものを見ているのかもしれない。
その上で、コンビニエンスストアで、その手を雑誌を買う。
それは無修整であるかどうか、でもなく、
タダなのか有料なのか、そういうことでもなく、
表紙を見て、買いたい、という衝動にかられたからなのかもしれない。
本人に訊ねたわけではない。
インターネットをやっていないのか、やっていてもなお、そのエロ本を買うのか。
後者だとしよう。
コンビニエンスストアのこの手の本は、中を見ることができないようになっている。
にも関らず買うということは、どういうことなのか。
しかもコンビニエンスストアで買うというのは、少々勇気のいること、とでもいうか、
恥ずかしいことでもあろう。
それでも買う。
こんなこと「It’s JBL」とは何の関係もないじゃないか、といわれそうだが、
こういう人がいなくなってしまうと、
インターネットで得られる情報だけで済ませてしまう人ばかりになってしまうような気もする。