妄想組合せの楽しみ(カラヤンの「パルジファル」・その27)
ここでの組合せは、カラヤンの「パルジファル」を聴くためだけのシステムである。
このことを、コントロールアンプ選びに迷っているときに思い出した。
ならばコントロールアンプはなくてもいいじゃないか。
マッキントッシュのMC2301にぴったりと合うコントロールアンプは、
私の感覚ではマッキントッシュのラインナップにはない。
他社製のコントロールアンプも、あれこれ思い浮べてみた。
帯に短し襷に長し、という感じがどうしても残る。
実際に試聴してみれば、そんな感じは消えてしまうのかもしれないが、
MC2301すら聴く機会がないのだから、コントロールアンプをあれこれ替えての試聴は期待できない。
ではどうするのか。
ここでのCDプレーヤーには、
オラクルのCD2000 mkⅢとメリディアンのULTRA DACの組合せをもってきたい。
ULTRA DACを聴く以前は、別のD/Aコンバーターを考えていた。
その場合はコントロールアンプがどうしても必要になる。
ULTRA DACは内蔵のDSPで、ボリュウムコントロールとともにトーンコントロールも可能になっている。
ULTRA DACの、この機能を使えばいい。
これで組合せがまとまった。
スピーカーシステムはBrodmann AcousticsのVC7(以前のベーゼンドルファーのVC7)、
パワーアンプはマッキントッシュのMC2301、
CDトランスポートがオラクルのCD2000 mkⅢに、
D/AコンバーターがメリディアンのULTRA DAC。
このシステムで、カラヤンの「パルジファル」を聴きたい。
この組合せで、カラヤンの「パルジファル」を聴く機会はおそらく訪れない。
にも関らず、ここでの組合せをまじめに考えて、ここまで書いてきた。
無駄なことだ、と思う人もいるだろうけれど、
私は無駄とは思わない人間だ。