Date: 5月 21st, 2026
Cate: 名器
Tags:

リュージュのオルゴール

フランコ・セルブリンがオルゴールを手掛けたとしたら──。
今日、聴いたスイスのオルゴールメーカー、リュージュ(REUGE)

父の一周忌で熊本について、市内をぶらぶら。鶴屋(デパート)に久しぶりに入ってみた。
エスカレーターで上の階に行く途中に、八階でオルゴール展をやっている、との告知。

リュージュというオルゴールメーカーは知らないけれど、なんだか良さそうな感じがしたので、ちょっと寄ってみる。

かなりの台数のオルゴールが展示されている。スタッフの方が声をかけてくれて、いくつかを聴くことができた。

一番高価なオルゴールは四百万円超。金属、木、カーボンという素材を組み合わせたそれは、いままでのオルゴールのイメージからは、遠く離れた姿をしている。

他にも、ぱっと見オルゴールとは思えないモデルもいくつかある。
もちろん箱型のオルゴールもある。

その中の一つ、スタッフの方が、これを聴いてほしい、というモデルがあった。
価格は百五十万円ほど。三百万円超、四百万円超がいくつかある中では、地味な存在に思えるのだが、
その音、というよりも響きは、圧倒的に素晴らしかった。

美しく朗々と響く。

聞くと、シリンダー型のムーヴメントはリュージュ製なのだが、箱(外装)は、日本の家具職人の手によるもの。
音に対して、とてもこだわりのある人とのことで、ムーヴメントの響きをうまく筐体全体に伝え、増幅している感を受ける。

ムーヴメントが同じでも、オルゴールとして、どう仕上げるか(まとめるか)によって、音(響き)は、ずいぶんと違ってくる。

同じスピーカーユニットを使っても、エンクロージュア、ネットワークなどが違えば、別物のように響いたり響かなかったりするのと同じことだ。

フランコ・セルブリンがオルゴールを手掛けていたら、今日、聴くことができた、まさしく一品もののオルゴールのようになるはず。
そう思える音を、今日、聴くことができた。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]